河津桜で有名な伊豆の河津町。ここに国宝級、ようやく国の重要文化財に指定される仏像群が祀られています。
桜並木の河津川から山間部へ車を走らせていくとまずは駐車場。そこからは歩いて急な坂道を登っていきます。息を切らせながら、ふと振り返ると、結構上ってきたことに気が付きます。ようやく南禅寺(なぜんじ)に到着。お参りしましょう。隣に「伊豆ならんだの里 河津平安の仏像展示館」があります。南禅寺に祀られていた平安時代の薬師如来像を中心に仏像が展示されています。
南禅寺は1541年に建立ですが、この地には749年に行基が建てたという那蘭陀寺がありました。1432年に山津波、山崩れによりお堂や仏像が埋没、後に掘り起こして南禅寺お堂に納めていたとされています。「ならんだの里」という所以ですね。
平安時代ではありますが、これらの仏像は起源があいまいなところもあり、重要文化財級といわれながら、国の重要文化財の指定にはなっていなかったようです。仏像は長きにたたり山中に埋もれておりました。状態が良いものもあれば、残念ながら朽ちている仏像もあります。
でも不思議ですよね。なんとなくお顔やお姿が浮かんできます。
ほかにも発掘されたものも展示されています。最後はお茶のサービス!いろいろと説明もしてくださるので勉強になりました。HPにはまだ国の重要文化財に指定のことは触れらてれいません。更新されていないのではないようで、値上げのことは記載がありました。倍以上になっていますが、電気代高騰のこのご時世はやむを得ないでしょう。しっかりと保存管理して公開していただいていることに感謝です。
さあ山道を下って帰りましょう。ここには天狗もいました。
DATA
この日の機材
LEICA M10-P
フォクトレンダー Voigtlander APO-SKOPAR 90mm F2.8 VM
フォクトレンダー Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F3.5 Aspherical Vintage Line VM
行った日
2023年9月
行ったところ