平戸島からフェリーで約30分、的山大島にある『平戸市大島村神浦伝統的建造物群保存地区』です。ここは観光地ではありません。重伝建の選定への目的は観光地としての地域活性化とは別に町並みを守るための補助金等の活用目的もあります。ここは後者の意味合いが強いかと思われます。なので、小さな資料館とこの案内板が一つあるだけで町中には案内板も説明書きもありません。ここには住民の静かな生活があるだけです。
大島村神浦は、江戸初期から鯨漁で発展した漁村集落です。江戸時中期には鯨はやめたようですが、その後も漁業と商工業の港町として発展し続け豊かな町並みが形成されています。
建物は江戸から明治、大正、昭和までありますが、案内板によると、江戸中期の建物は、庇(ひさし)の下にある腕木に違いがあり、持ち送り(板状になっている)江戸後期以降は、方杖(棒状になっている)、明治以降は方杖にデザイン性も加えられているようで、区別ができるようです。
現代の港の様子です。
町中には水路も流れます。
大きなお寺ですね。
少し高台に登ってみます。元病院のようです。今は街並みの中に立派な診療所がありました。
ここからの眺めは素晴らしい。
天降神社神社の脇にある井戸。江戸初期、捕鯨の時代からの井戸とのこと。神社からはちょっとレトロなJAの建物(アールデコ調な彫刻はありませんでしたが。)が見えます。この裏手にはスーパーもありました。住んでいる方も多いので商店もあります。美容院。
的山大島は小さな島ではないので、平戸からのフェリー着岸したところからバスで廻りました。途中途中には集落もあり、また棚田もあり、いろいろな産業が商われているようです。
市のHPには、「アクセス: 平戸桟橋から市営フェリーで30分、神浦港から徒歩5分。」とありますが、神浦港に着くフェリーはなさそうでした。的山桟橋のようです。
1日5便の大島~平戸【フェリー大島】は的山桟橋に着きます。今回はこのスケジュールで。
(行き)
フェリー平戸8:25 発 → 的山大島9:05着
バス的山桟橋09:10発 → 天降神社前09:24着
(帰り)
バス天降神社前10:30着 →的山桟橋10:56着
フェリー11:20 発 → 0:00 平戸着
次の船にすると島の滞在時間が2時間くらいになります。島民に迷惑が掛からぬ様サクッと廻る時間ではちょうど良いくらいでしょうか。さすがに今は行けませんが。。。
DATA
この日の機材
SONY α7RⅡ
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
行ったところ