四国シリーズが途中でしたので、季節外れですが、続きを。
高知を巡っていた日、車を走らせて室戸岬へ。ちょっと手前にある高知県室戸市の吉良川の町並みを巡りました。かなりの独特な町並みです。見方によっては、京都っぽい古いつくり、沖縄っぽい作りやアジアンテイストなどいろいろと感じられます。この地は古くからの回船問屋と備長炭を生産にていろいろな文化を取り入れながら、台風などの地域独特の自然環境に合わせて造られた唯一無二といっていいほど独特的で素晴らしい町並みでした。
海沿いの国道を走らせていると観光駐車場があります。まずは神社がある高台のほうへ。国道から中に入るととても静かです。高台は低い瓦葺の屋根が特徴的で、さらに特徴的なのは石垣。「いしぐろ」と呼ばれる防風石垣との事です。石塀はそれぞれ積み方に個性がありますね。
ここは太平洋に面した台風の多い地域。防災面からもいろいろと考えられているようです。少し浜のほうへ降りていきます。
町並みの中心を通る道には商店が並びます。ここは旧郵便局。他にも古くからの商店があります。
細い路地も良いですね。
浜近くにあるレンガ壁の建物。正面は漆喰です。潮風が当るのでしょう。
ここの一番の特徴は土佐漆喰と水切り瓦。台風などにより潮を含んだ風雨を凌ぐために土佐漆喰を何重にも塗り、横雨を防ぐ何重もの水切り瓦にて自然の猛威に向かっているとの事。
どれも造りが美しく芸術品を見ているようです。
かなり長居してしまいました。巡った重伝建ではトップクラスの素晴らしさです。
室戸岬着くころには日が暮れてしまいそうなので近くの海岸から夕陽を。。。
DATA
この日の機材
SONY α7RⅡ
フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical E-mount
行ったところ