福岡県うきは市には2つの重伝建エリアがあります。ひとつは以前紹介した、筑後吉井の白壁の美しい町並み、今回は新川田篭地区です。久留米から日田を抜けて大分に向かう豊後街道。筑後地域は植木苗木発祥地らしいのですが、今の国道、豊後街道から八女方面に向かう道すがらの山々は美しい植林になっています。山林の合間には棚田、田畑もあり、今回紹介する新川地区田篭地区は山村集落として江戸から昭和の雰囲気を残しています。
うきは市の市街地から車で30分くらい山道を走ります。きちんとすれ違いはできるくらいですね。山林を走っているとダムを過ぎると隈上川沿いに道は進み集落がいくつか見えてきます。この隈上川沿い5.8kmが重伝建エリアとのこと。むちゃくちゃ縦に広いので車で移動するしかありませんね。
まずは一番の見どころであろう『平川家住宅』国の重要文化財です。3棟の茅葺き住宅のように見えますが、中は続いており「くど造り」と呼ばれているとのこと。なんか見たことあるなと、佐賀県鹿島市浜庄津町浜金屋町の重伝建エリアにあったのを思い出しました。「くど造り」は筑後から佐賀あたりの特徴的な建屋のようです。農作業中でしたので遠くから拝見させてもらいました。反対側の川岸から。
周りも懐かしい風景が多くありますね。
とりあえず行けそうなところまで。ちょうど冒頭の写真の案内板があったところまでが集落のようです。そして重伝建エリアでした。
ここから車で戻っていきながら、路上から何枚か写真撮らせていただきました。
茅葺屋根はメンテナンスが大変なのでしょう。トタン屋根になっている建屋が多くなっています。
途中、ちょっと不釣り合いな洋館が現れます。大正時代に造られた病院との事です。
田篭諏訪神社。おかゆ占いって見てみたいですね。
この辺りも集落があります。
だいたいこの辺りまでのようです。
少し開けた所は棚田になっています。石垣が美しいですね。
一応案内板だけはありますが、ここは観光地化はほとんどされてないので、観光駐車場も殆どありません。ここには普通の暮らしがあります。そして江戸や昭和初期の生活のにおいも残されています。なんかホッとするんですよね。ぜひ重伝建の補助金も活用して、残してほしいですね。
DATA
この日の機材
SONY α7RⅡ
フォクトレンダー ULTRON 28mm F2
行ったところ