ジブリ映画『風立ちぬ』、一部で話題になったカブトビール。ここは、旧カブトビール半田工場でしたが、いまは登録有形文化財、近代化産業遺産に認定されて観光スポットにもなっています。
今はとても綺麗になっていますが、2014、15年に耐震補強と改修工事が行われました。その前までは年数回のみ内部公開がされていました。実は2013年に訪問していましたので、このブログでは改修前と改修後を比較しながら見ていきたいと思います。
2013年はまだ1994年まで稼働していたカブトビールの後の日本食品化工の工場の姿が残っていました。
赤レンガで有名な建物といえば、横浜赤レンガ倉庫。この半田赤レンガ建物も横浜と同じ設計者!明治建築界の三大巨匠の一人と言われてている妻木 頼黄の設計です。この改修前の2013年は、まだ『あぶない刑事』の頃の横浜赤レンガ倉庫の雰囲気に近いですね。
さて、中に入ってみましょう。
綺麗ですね。案内板もしっかりしてるし、カフェ、ショップもあります。
展示室は入場料200円。でも写真撮影撮影禁止でした。。。
2013年の当時は、記憶あいまいだけど確か入場料は無料で写真もOK!入口の場所も違いました。
『風立ちぬ』にも便乗してましたw
2019年、有料エリアは展示室のみで他は自由に廻れます。(1階のみですが)
2013年改修前はというと、もっと廃墟感がありました。(この時も2階は入れませんでしたが)
今、階段はレイアウト変えて見えなくしているようですね。
半田赤レンガ建物の見所のひとつ、空襲の際の機銃掃射の傷跡です。これは今も変わらず残っています。
外観を見てみます。このあたりはほぼ昔のままですね。
おなじようなアングルから見た改修後(左)と改修前(右)です。
一番高い塔の真ん中のガラスはステンドグラスだったみたい。色の違いは機材の影響なので置いておいて、改修前はガラスが割れていたり壊れていたりしていましたが、耐震工事と一緒に直しているようです。
ちょっと見難いので改修前の様子もう少しアップしましょう。
まあ個人的には改修前の廃墟感あるほうが好きだったけど、危なかったから仕方ないですね。もともと工場閉鎖の際には解体の話が持ち上がったようですが、最終的に市が買い上げたようです。
カブトビールの前身は丸三麦酒。ミツカン中埜酢店4代目・中埜又左衛門と敷島製パンの創業者となる盛田善平で作った丸三麦酒醸造所。(盛田家の一族にはsonyの盛田昭夫も!)。カブトビール引き継いだのは、あの鉄道王根津嘉一郎。第二次世界大戦中は『風立ちぬ』にも出てくる中島飛行機製作所の衣糧倉庫。。。と日本の産業史が凝縮されています。
いや~半田市はいい仕事してますね。(というかミツカンの力が強いのかもしれないけど。。。)
DATA
この日の機材
SONY α7RⅡ
フォクトレンダー ULTRON 28mm F2
*2013年の写真はスマホです。
すべてRAW撮影、 Lightroom現像
行ったところ
公式ホームページ:https://handa-akarenga.jp/index.html
☆入場無料(展示室は一般200円)
☆駐車場無料
撮影日
2019年5月