8月15日は終戦の日。悲惨な戦争が終わりを迎え、今の日本への第一歩となった日です。私たち戦争を知らない世代であっても過去の負の歴史を礎に今を生きています。悲劇の惨状や負の遺産を語り継いでいくためにも全国に平和祈念館が建てられています。無情な作戦であった特攻に関する平和祈念館もいくつかあり、神風特攻隊の海軍の鹿屋、陸軍では知覧が有名で、私も過去にも訪れたことがありますが万世特攻平和祈念館は今回が初めてでした。知覧から15kmという近い距離にある陸軍の飛行場、陸軍万世飛行場の跡地に建てられているようです。南さつま市の吹上浜海浜公園一帯が基地でした。周辺の道路には灯籠が並べられています。万世特攻平和祈念館の入り口付近には慰霊碑がいくつか建てられています。
建物の全景です。
中に入ると吹上浜沖から引き揚げられた海軍零式三座水上偵察機があります。
陸軍万世飛行場は終戦の4か月前に完成した、まさに特攻基地。このわずか4か月で特攻で201名の若い命が失われています。この飛行機で沖縄方面へ向かったそうです。子犬を抱いた写真の飛行士も、知覧から飛び立ったとされていましたが実は万世からだったらしいです。基地自体が秘密にされており「幻の基地」とも言われたようですが、ここに来た若者達はどう思っていたのでしょう。2階は撮影禁止ですが遺影、手紙、血判など展示がされています。いろいろと考えさせられ、改めて命の尊さを思い知らされます。
DATA
この日の機材
SONY α7RⅡ
フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical E-mount
行ったところ