前回紹介した「駒井家住宅」は昭和2年(1927年)ヴォーリズ円熟期、今回は「旧伊庭家住宅」は大正2年(1913年)のヴォーリズ初期の名作といわれる住宅です。ヴォーリズは詳しい方がたくさんいらっしゃるので、いろいろなブログ等によると、そうらしいです。。。目の前の駐車場がありますが横にあるヴォーリズ保育園の敷地のよう。案内では車は沙沙貴神社(全国の佐々木さんのルーツらしい。。。)にお停めくださいとのこと。でも受け付の方に聞いたら日曜だったので大丈夫でしょうとのことでした。
大正2年、建築家ヴォーリズ氏の設計により建築された木造住宅。発注者は住友の総理事で別子銅山の公害問題を解決したことでも有名な『伊庭貞剛』、居住者は安土村村長や沙沙貴神社宮司など勤められ、画家でもあった貞剛の4男『伊庭慎吉』です。洋風の外観を持ちながら、巧みに和風を取り入れたヴォーリズ初期の作品として貴重な建造物です。
住友財閥の基礎を築いた第二代住友総理事・伊庭貞剛(1847~1926)の隠居後の住まいはとして滋賀県大津市に「住友活機園」として残されています。普段は住友の関係者のみ見学できるようですが。
玄関を上がり受付を通ると、居間で簡単な説明を頂きました。画家としてのお話を多く聞かせていただきました。
襖絵は春と秋それぞれがテーマになって表裏に描かれています。
1階の廊下。網代天井というらしいです。美しいですね。
1階は和室が多いですが一部洋室から改装したとの事でした。
庭に出ることができる玄関。
庭も撮りたかったのですが保育園や周りの住居もありあまり上手く撮れず。。。
1階も他にもありますが、先に2階へ。
この壁、漆喰なのかな?塗り方が凝っていて面白い。窓枠も!
2階にはアトリエがあります。
入り口は見事な杉戸絵。これは古そうですね。
隣の和室。
2階にはもう一部屋、洋室があります。
3階もあるようですが、ここは立ち入り禁止でした。(古い洋館に多い建築法の関係ですね。。。)
さて、1階のリビングを。
もともとサンルームがあったのでしょうか?
今のこの間取りでも窓が大きいので太陽の明りがたくさん入り込みます。
リビングです。
陶器のシャンデリアが美しい。
安土というと信長の印象が強いですが、近江という地域でみれば近江商人そしてヴォーリズ。いずれも地元でも愛され大切にされています。
DATA
この日の機材
SONY α7RⅡ
Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F3.5 Aspherical Vintage Line VM
Voigtlander APO-LANTHAR 90mm F3.5 SL Close Focus (M42)
行ったところ
入場料:300円。