なにをいまさら…

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岡田准一の男気を感じる志村喬記念館、そして生野の街並み。

兵庫県朝来市生野町は古くから生野銀山で栄えた鉱山町。明治時代には政府直轄にて鉱山の門に菊の御紋が印されています。f:id:imasara3:20201102222814j:plain生野銀山あたりはもうすぐ紅葉。奥の山は分水嶺にて手前は瀬戸内海、向こう側は日本海へと川は流れていきます。f:id:imasara3:20201102223004j:plain

生野は江戸時代早くから鉱山の郷町として栄え明治から近現代までも鉱山で働く人たちで町を形成しています。明治政府は外国人技師を招いたり鉱山で働く住宅も作っており、政府から払い下げられた三菱は住宅も引き継いでいます。外国人技師の住居の一つは前々回紹介した神子畑に移築保存されています。ここ生野にも旧生野鉱山職員宿舎(甲社宅)が残されています。甲社宅、甲乙の順通り、幹部クラスが住んでいたようです。f:id:imasara3:20201102224551j:plainちょっと赤い生野瓦(鉄分を含んでいるので赤くなるんだとか)の寄棟屋根。なんとなく洋風な感じがします。f:id:imasara3:20201102224603j:plain

名優、志村喬は生野の生まれ、父が生野鉱山の高度な特殊技術者である冶金技師にて幼少期はここの社宅で過ごしたんだとか。そして生誕の地として志村喬記念館として幼少期から名優のゆかりの品が展示されています。
志村喬の生家は老朽化にて取り壊されてしまったようですが、旧生野鉱山職員宿舎は現在、明治初期3棟後期2棟が保存され公開ています。f:id:imasara3:20201102230951j:plainなんと入場無料!!!ここが受付の建物ですが、これも明治後期に建てられたとか。閉館時間ギリギリになってしまいましたが、ボランティアの方が案内していただきました。ちなみにこの建物は古い映写機が展示されています。大きさにびっくりです。f:id:imasara3:20201102231030j:plain名優志村喬の生誕地ということもあり、近くでロケがあったときには俳優や映画関係者も訪れるようで、竹田城でのロケの際に高倉健もきたとか。岡田准一氏も軍師官兵衛などでたびたびロケに来ておりここにも時折も訪れているようです。f:id:imasara3:20201102231337j:plain岡田准一氏はお忍びで来ている際に心付けをおかれているようで、受付には封筒が4つ展示されていました。教えてはいただけなかったのですがかなりの金額だったようで、記念碑を建てたり修繕に使わせていただいていると。f:id:imasara3:20201102231949j:plainいや~格好いいです!お忍びの訪問以外でもオフィシャルにいろいろと生野を紹介されているようですね。f:id:imasara3:20201102232003j:plain建物の中も案内していただき、映画のこと、建物のこと、生野の歴史などいろいろと詳しく説明していただきました。閉館時間間近だったので話を聞くのが精いっぱいで写真はちょっと遠慮しました。f:id:imasara3:20201102232653j:plain

f:id:imasara3:20201102232719j:plainこの松の所に生家があったようです。

f:id:imasara3:20201102232758j:plain三菱マーク!f:id:imasara3:20201102232735j:plainこの甲社宅に住める技師は今のお金で月給500万、トップレベルだと月給1000万―2000万だったとか。。。f:id:imasara3:20201102232812j:plain

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さて、ほかも少し町並みを散策しましょう。甲住宅の向かいにも社宅が残されています。f:id:imasara3:20201102233804j:plain綺麗に保存され住まわれています。f:id:imasara3:20201102233918j:plain

f:id:imasara3:20201102233936j:plain案内板もあり、町が一体となって盛り上げていますね。

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f:id:imasara3:20201102234020j:plain風情があって、町の人はいろいろと声を掛けてくれて、とても居心地のよい町でした。

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f:id:imasara3:20201102234049j:plain一部、洋館も。f:id:imasara3:20201102234158j:plainこれは最近でしょうけど寮か何かですかね?f:id:imasara3:20201102234211j:plain鉱山からの川沿いにはトロッコ跡があります。f:id:imasara3:20201102234222j:plain

f:id:imasara3:20201102234232j:plain馬車も使われていたようですが、鉄道も運搬で活躍。ここ生野駅も生野瓦が使われています。f:id:imasara3:20201102234244j:plain

日本遺産「播磨を貫く、銀の馬車道・鉱石の道」(http://wadachi73.jp/)として観光PRしていますが、このエリアとても素晴らしいです。今回は鉱石の道を廻ったので、次の機会は銀の馬車道ですね。紅葉、桜など見所も多そう。

DATA  

この日の機材

SONY α7RⅡ
フォクトレンダー ULTRON 35mm F1.7 Vintage Line Aspherical VM

 行ったところ

旧生野鉱山職員宿舎 (http://asago-net.jp/users/kousyataku/index.html )