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東海道の難所「宇津ノ谷峠」宇津ノ谷集落と4世代のトンネル

東海道20番目の宿場町「丸子宿」から東海道21番目の宿場町「岡部宿」の間にある東海道の難所「宇津ノ谷峠」があります。(静岡では)薩埵峠と並び東海道の難所といわれております。宇津ノ谷峠のふもとには宇津ノ谷集落が立ち並びます。
宇津ノ谷集落へは、国道1号沿いにの上下それぞれにある道の駅宇津ノ谷峠に車を停めて歩いて向かうことができます。脇道に逸れて、旧国道一号を歩いていきます。

すでに屋号のついた家々が並び始めました。ここからが江戸時代の東海道です。

集落には、屋号のついた家が並びます。

この峠道は、豊臣秀吉の小田原攻めの軍を通すために整備された道とのこと。もともとは伊勢物語にも詠まれた「蔦の細道」が街道の峠道だったと。東海道の峠道を開いたお礼にと秀吉から「お羽織屋」に陣羽織が贈られたそう。ここに保存されているらしいです。ここまではなだらかでしたが目の前に階段が見えてきました。かなり急な勾配です。

集落はこのあたりまでのようです。かなり登ってきました。江戸時代はここから峠越えです。ここを歩いていたんですね。

少しだけ歩いてみます。

この先に行くと、ほんとに峠越えになるので戻りましょう。

明治になってもここは交通の要所。でも技術の進歩でトンネルが掘られました。日本で最初の有料道路とか。このトンネルは今は無料ですが、しっかりと残されています。
明治のトンネル。レンガ造りで荘厳ですね。

そして、大正時代。道幅も広がります。旧国道1号のトンネルとして今も使われています。これが大正のトンネルです。更なる技術の進化で宇津ノ谷峠の麓で長いトンネルが掘られます。さらには国道1号の拡張で2本のトンネル。奥が昭和のトンネル、手前が平成のトンネルです。伊勢物語の平安時代から戦国、江戸時代、そして明治、大正、昭和、平成と歴史を感じることができる素晴らしい場所ですね。

DATA  

この日の機材

SONY α7 IV
フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical

 行った日

2022年5月

 

 行ったところ